ENDLICHERI☆ENDLICHERI
Funky Party 2007 Sparkling Love



2007年2月27日 火曜日

▲ 実は3週間くらい前に下見に行っていたんですが、全然どこにあるかわからなかったという「endli9.fun9.la9」。「エンドリック・ファンク・レイク」と読むらしい。いわゆる流通団地みたいなところの中にある大きな倉庫を改造した会場です。今は外装が全部紫に塗装されていました。セブンイレブンの真裏にあったんだなあ。

▲ 駐車場からの道すがら、点々と誘導員の方が立っているんですが、通るたびに「どうぞ」とか声をかけてくれるもんですから、なんとなくずっと会釈をしながら歩いてました。丁寧。会場は確かにtankよりは横幅、客席の奥行きともに狭いかな。段差もあまりないし。でも天井がとても高い。倉庫ということで音響面には気を使ったと思うんですが、ちょっとリバーブする感じがなかなか素敵だったりした。



M01 ソメイヨシノ

▲ 星の映像がステージ前面を覆った半透明のスクリーンに映る。キーボードの十川さんと剛さんの2人きりで始まります。かなりスローテンポで、聴くのにも体力を使います。オープニングからなんか試されているような気がしたりして。やがてスクリーンには舞い散る桜の映像に。これはPIGIだろう。舞い散るんだけど花びらは地から天へと昇っていきます。♪叫ぶ声がまた…あなたを…あなたを…あたしを…あなたを…愛させた…、とかって引っ張り引っ張りして歌ってました。つか「あたしを」って。


M02 Sparkling

▲ しょっぱなからバンドメンバー紹介。仙台くんだりまで豪華メンバーが勢ぞろいッス。西川先生、上ケンさん、十川さんの三大巨頭に、不動のホーンズ。スティーブにりんこさん。あとおネーちゃん(わかんない)。あの突然入る重低音ボイスのブレイクはスティーブがやってました。低音ではなかったが。その後の剛さんのギターソロはいきなり長くて、またしても何か試されているような気がした。


M03 Rainbow Star
M04 Six Pack

▲ いきなりアゲアゲ。このへんはとってもtankの雰囲気を彷彿とさせて客ノリノリですが、剛さんは相変わらず冷静です。あ、剛さんの衣装は黄色のジャージパンツに、赤と白のなんだか込み入った柄のシャツに、黒くてキラキラした丈短めのジレ。シャツは胸元結構開けてました。


M05 16

▲ すげー。以前からすごく演奏に力のある曲でしたが、今回は先生と竹内さんの後半のギターバトルなんかもあって、やりすぎなくらい。音の洪水に圧倒されました。


M06 濡れ鼠

▲ ずいぶん変わったアレンジになってました。マーチというよりは普通の8ビートな感じに。


M07 FISH DANCE(新曲)

▲ すごくテンポのいいリズミカルな曲。マイナーコードだけど。「言葉はやめたんだ」「涙はやめたんだ」という歌詞があって気になりました。


M08 a happy love word

▲ 後半、剛さんのギターソロになるんですが、これがハンパなく長かった。剛さんの横でずーっとピンスポが当たってた竹内さんが気の毒さー。あまりに終わりドコロがないもんだから、「誰かスリッパでツッコんであげて!」と切に思った。多分剛さんもそれを望んでいたのではないかと。明らかに迷走していたので。それにしても髪をかき上げながらギターソロとる人も珍しいよなあ。




▲ そんなこんなで、ギターソロが終わったのか終わらないのか。よくわからないままに剛さんがギターを弾きながら即興で歌い始めます。

♪今日はギターがイマイチで…

▲ と言い訳するように歌いだしたのに大爆笑。アンタ正直すぎる。あまりにおかしくってゲラゲラ笑ってたので、その後なんて歌ってたか覚えておりません。でもたぶん、♪僕を愛してくれる皆のために歌い続けることを誓うよ〜、みたいな感じだったと思います。




M09 美しく在る為に

▲ tank同様の逆光ライティング。しかも最後まで剛さんの顔が照らされることはなかったと思います。以前は神聖なものを感じるくらい張り詰めたものがあったこの曲ですが、今回は余裕がある感じ。剛さんは右にハンドマイクを持って、ずっと左手をスタンドにかけて歌ってたんじゃないでしょうか。それにしても先生と十川さんの前奏と後奏がとても美しいですね。最後は「♪大丈夫…愛は死なない…」と歌って、「…あいしてる」と囁きました。…と思う。この前後の剛さんの演奏と喋りと歌がかなり長かったので順番良く覚えてないなあ。




▲ 暗転。暗いままでスタンバイをしていると、客席からは「ケリー!」「あいしてる!」「萌え〜!」とかいう掛け声が盛んに。「タンベンガン!タンベンガン!」と頑張って言ってる人もいたなあ。するとステージは暗いままですが、剛さんが「はい」「何?」「みんな一斉に言ってもわかんないよ」と答えます。「…って言ってもみんな一斉に喋るんだ(笑)」と何回か客席にツッコミを入れながらクスリと笑ったあと、大体このようなことをボソボソと言ってました。暗いままで。


皆ともっと身近に触れ合いたいということで、こういう機会を設けたわけですが。
もっと自分の思うこと、今まで言えなかったこととかをお話したいんですけども、
皆がいろいろ話しかけてくるから言えないんです。
それなのに、周りの大人に、客に対する態度がなってないとか責められたりして、
僕は死にたくなりました。
僕が真面目な話をしようとしているのに、皆が話しかけてくるから。
だから、みんな僕に謝ってください。


▲ 「…ご、ごめんなさーい!」とお客さん口々に平謝り。なんだコレ。ここはツンデレ喫茶か!とか思いながら爆笑していました。いやー面白かったな。謝ってる人と笑ってる人半々。バンドメンバーは大ウケでしたね。剛さんは、「今度から僕が話そうとする時は、その美しい唇を閉じていてください」とかなんとか言いながらも、やっぱりツンデレプレイが気に入ったらしく、その後も何回か「だからもう一回謝ってください」とか言ってたなあ。個人的に、ウチの姉が、いまだに母親に向かって幼少期の様々な出来事を持ち出しては「謝れ!」って言うんですけど(軽く病んでる)、なんかそれを思い出した。ほとんど言い掛かりっていう(笑)。


こんなことを話す予定ではなかったんですが。
なんだか今日はフワフワしてるんです。悪いフワフワではないんですけど。
ここまで、これが本当の自分なのかどうなのかよくわからないままに演奏してきてしまって。
だから歌詞もちょくちょく間違ってて、ギターも上手く弾けなかったんですが。
でもみんな騒ぎ足りないんでしょ?
ここから本当の自分でいきますよ。えらいことになりますよ。




M10 闇喰いWind

▲ タンクでは、どんどん剛さんの腰がクイクイクイクイと大変なことになっていた曲ですが、今日は不発。でもぐるんぐるん回してはいた。そしてこの曲といえば先生と剛さんのカラミですよね。もうハッキリと股間を押し付けてるカンジー。イヤーン。2コーラス目では剛さん、♪いたずらな、進がいる〜、ずるがしこい、進がいる〜、と歌ってました。ここでマリモ帽登場。いや冬コンのとは違ってちょっと鍔がついてる(キャスケットみたい)。色もエンジというか赤系。でも大体逆に被ってた。カワイイ〜。こっからマリモはつけたりとったりしてましたね。でも最終的にはデコ全開に。


M11 Blue Berry

▲ あー、やっぱ一番ファンキーな曲で大好きです。ビートをとる剛さんの動きは、もうちょっと黒人みたいでした。器用だから感じをつかむのが上手い。間奏でブレイクに合わせて皆でジャンプする、ってのをtankの時からやってますが、剛さんがその回数を指で出すんですね。それがわざと違う数字を出したり意地悪をしてました。ツンデレ…。


M12 Chance Comes Knocking

▲ りんこ姉さん大活躍ナンバー。まるでMCのように全体を統括してくださいます。途中のギターソロでは、竹内さんと剛さんが、相手の後ろに回りこんで、ギターのネックを互いの股間からニョキー出して演奏する、ってのをずーっとやり合ってました。どんどん相手の下に入り込むもんですから、最終的には剛の上に馬乗りになって弾いてた。バカだねこの人たち…。いい大人が思いっきり無邪気にやってるのが最高です。ふと見ると先生はサングラスかけて首から黒ラメのマフラーを提げて手でくるくるをマフラーを回してた。意味がわからない(笑)。

▲ 竹内さんがギターを置いて、ジャケットを脱ぎ捨てていきなりブレイクダンス。で、できてね〜。そしてダンサーさんにジャケットを掛けてもらってた。すると西川先生までジャケットを脱ぎ捨てて奇妙なダンス。イナバウアー?をやってました。再びジャケットを掛けてもらって…というのを繰り返してた。なんだコレ(笑)。最終的には剛さんもベストのボタンを外して、ステージ下手でひとしきり踊ってくれました。ロックダンスみたいなやつ。でも結局ヘトヘトになって、センターには這って戻ってました。再び♪higher〜higher〜で場内最高潮。しかしそれがあっけなく終わっちゃって、結構皆ポカンとしていると、剛さんが「皆のことを愛してます。標準語で言うと『超愛してる』。こちらのお国言葉で言うと『超愛してる』(激訛り)」」とか二言三言喋って、再びシメ演奏、という形になってました。




E01 空が泣くから

▲ 今回のライブでは一番声が出ていた曲なんじゃないでしょうか。実はCDで聴いた時、特にいい曲だなあとは思えなくて、tankでの感動は一体なんだったんだとか思ってたんですけど、やっぱライブ演奏だとクるものがありますね。




太古の人々が雨乞いをする時に歌ったように、
言葉を超えた、純粋な気持ちで歌を歌いたいと僕は思ってます。
ずっと歌ってきて、やっぱり歌は頭で歌うものではなくて、
想い、心で歌うものなんだと感じています。
恋愛も頭でやろうとしたってうまくいかないのと同じで。
想いに何か別の感情が混ざってしまうと、いい歌やギターが弾けないなあと。
僕の心も宇宙と同じくらいの大きさがあって、バンドの皆にもそれがあって、皆にも宇宙があって、
それが出会って、今日、なんとも言えないこの空間が生まれました。
こんな自分になれることは滅多にないかもしれないけど…。
いつもは恥ずかしくて言えなかったり、手を握ってあげたり、抱きしめてあげられないかもしれないけど、
今日帰ってからは、自分の大事に思う人を素直に愛してあげて下さい。
「ENDLICHERI☆ENDLICHERI」という有機体哲学は、
これからもこんな空間提供をしていきたいと思っています。
僕を産んでくれた母に感謝します。
そして皆を愛してます。
だから最後に
謝ってください


▲ またまた(笑)。大体こんなことを言っていたような。「謝って」「愛してる」のツンデレプレイ満載でした。そして終演は9時頃とだいぶ長丁場でしたね。






2007年2月28日 水曜日

▲ 今日はお客さんが元気。演奏後の歓声も大きかったですね。開演前も「ケリー!×!×!×!」というコールが出てた。ワタシはあんなに大音量の客入れ音楽を無視した手拍子はできねえもんでぼーっとしてましたが。

▲ 今日は個人的に「双眼鏡の日」と決めており、かなりの時間双眼鏡をのぞいていたんですが、どうしても剛さんの顔がよく見えなくて。ワタシの目が悪くなったのかしらー、とか、ピンが合ってないのかしらー、とか、いろいろもがいた。が、どうも単純に剛さんの顔にあんまり照明が当たってないということらしい。ノリのイイ曲の時は双眼鏡ほったらかしだったのでわかりませんが、そうじゃない曲のときは、正面からの白いピンスポが当たることは稀でしたね。「a happy love word」のギターソロの時も、横からしか照明がきてなくって、手元とギターにしか当たってませんでした。

▲ 昨日は全部肉眼だったものでボンヤリとしかわからなかったのですが、剛さんの髪型は片方がすごく長いヨコワケって感じ。剃りこみの上のほうがだいぶ伸びてるように見えた。それから全体的にちょっと茶色がかってたようにも。ってか最近の髪形をテレビでちゃんとチェックしてないんでわかんないんですけども。

▲ お洋服は昨日と同じとおぼしき白地に赤と、ちょっと黒が入ったサラサラした素材のシャツ。サイケな感じですが割とシックでかわいい。しかしその上のジレは、黒地にお花のキラキラしたビーズ刺繍がついてるやつで。よくみるとピンクとか紫とかのビーズで。完全におばちゃんアイテムなんですよねえ。遠くから見てるときはラインストーンとかスタッズみたいなやつかと思ったんですが…。冬コンのベストもそうでしたけど、これは誰もマネできないファッションだなあ。剛さんだから許されるというか、見る人も「これがオシャレなんだろうなあ(よくわかんないけど)」って思うけど、別の人だったら絶対許されないだろう。あ、パンツは魚の鱗のようなキラキラした銀色のパンツでした。光り方によっては紫に見えました。

▲ 1曲目の「ソメイヨシノ」の時はかけてなかったと思うんですが、その後のバンドメンバー紹介の時に剛さんはサングラスをかけてましたね(しかし「Rainbow Star」の時はもう取ってたような)。ここのギターソロの時、客にお尻を向けてプリプリとギターに合わせて動かしたりしてました。

▲ 「a happy love word」からの流れを再確認して、やっぱり昨日がイレギュラーだったんだなということが判明。即興曲は今日はなかったし、暗転中のトークも客に答えて二言三言という感じでした。なんか今日は元気な男子が多くって、「ケリー愛してる!」とか「アイラブユー!」とか声をかけてたな。剛さん、「オレも愛してるよ」とか言ってた。あ、「美しく…」の後、「みんな騒ぎ足りないんでしょ?」って言ったあと、拍手が起こるのが遅かったのがご不満だったらしく、「なんかそのじわじわくる感じが…。別にこれで終わってもいいんですよ?」とか言ってましたね。ツンツン健在。

▲ 「美しく在る為に」で客席に向かって放たれる4本の紫のライティングがキレイでしたね。最後は「♪人を愛してみせる…大丈夫…愛してみせる…」と歌って終わりました。まだ絶望していない、という救いがある言葉ですけど、絶望の淵にいることは確かなわけで…。「どうか人を愛してくれ」という気持ちになりました。

▲ 「闇喰いwind」のギターソロでは西川先生がギターを頭の上でプレイ。…ということは、下半身を邪魔するものは何もないということで。思うさま剛さんとあーだこーだやってました。18禁映像。そっかー、そうきたかー。さすがにススムは「ずる賢い」な!

▲ 「CCK」では、恒例の剛さんと竹内さんのギターバトル。まず竹内さんがサングラス(どこにあったんだろう?)を勝手に剛にかけてあげて先制攻撃。剛さんはギターソロ終わるまでサングラスのままでしたね。また竹内さんが剛の股間にギターを挟んで弾いたりもしてたけど、これはエスカレートせず。竹内さんが頭の上でプレイしたのに対して、剛さんが床に体育座りでプレイ、それに竹内さんがコロガシの上に寝そべって応えて、さらに剛さんが床に仰向けになって弾く、という形でエスカレートしていき、最終的にはその上に竹内さんが跨って2人でギターを弾きあってました。剛さんが床に寝そべった時点で、「お誘いキターーーー!!」とか思っちゃったワタシは防腐剤を買ってきます。

▲ さらにこれも恒例の先生と竹内さんのダンスバトル。なぜこの2人がダンスバトルなのかは大いなる疑問だが…。竹内さんは昨日と同じようなブレイクダンス(のようなもの)でしたけども、先生はイナバウアー…で終わるかと思いきや、まさかの三点倒立。すげー。完全に勝敗が決しました。この間、剛さんはセンターにあるアンプのあたりに立って見てます。最後に剛さんがいっちょ踊るかという感じで出てくるのですが、この時はマリモ帽着用で、さらに、ベージュ地に右袖が黄色、左袖が赤で三本線が入ってるようなカワイイジャージを着て…やっぱり脱ごうかな…やっぱり着ようかな…みたいなアクションで引っ張りながらも、最終的には着て、ダンスソロに突入していました。腰がクイクイ高速できてたー。こう見ると前の2人は完全に前座で「剛やっぱりダンスうま〜い(はあと)」的な感じの盛り上がりになるわけですが、それは意図したものなんだろうか…。個人的にはそのカッコのままで取った最後のギターソロがとってもいいカオしてたなと。

▲ 「CCK」シメ前のお言葉は、「疲れた…けど、皆のこと、あ・い・し・て・るっ」って小さい声で。キャーワユーイ。あー、80年代の女性アイドルにしかこんな言葉言えないと思ってたよー。

▲ 「空が泣くから」は昨日ほどの絶唱ではなかったかなあ。しかしあの演奏の前衛性とか、それを支える基本的なクオリティの高さとか…自分が十代の時にこういうライブを目の当たりにしたらどう思ったかなあ、と隣の中高生とおぼしきコを横目で見ながらふと思った。このコは、人生においてこれからもこんなに素晴らしい演奏を数限りなく聴くことができると思っているだろうけども、実は最初に見たものが最高だったりすることもある。なかなかこれを超えるものには出会えないかもしれない。それは幸福なことなのかどうか。とかね。


僕が音楽で表現をする理由っていうのは、自分でもよくわかってないところもあって、
皆が求めるようなきれいな答えを出すことはできません。
僕もまだ進化し続けている魂だし。
人は何でも言葉で、頭で理解しようとするけど、「感じる」ってことを大切にしていきたい。
僕は自分の本当の気持ちや、考えていることを話す機会がすごく限られているのですが、
皆と触れ合えるここはその数少ない場所だと思ってます。
今の時代、皆が渇いていて、渇いた愛で人を傷つけたりすることがありますが、
抱きしめたいと思っても、もうそれが叶わなくなる時がきます。
ぼくにも…
(ここ妙に間が空いたので誰の名前を出すのかとヒヤヒヤしたオレ)
おばあちゃんとか、おじいちゃんとか、思い出してあげることはできるけども、
もう触れたり、抱きしめてあげることができない人がいます。だから…


▲ といった感じでMCは続いたわけですが。昨日と今日を合わせると、「空が泣くから」という歌の意図するところがとてもよく理解できますね。そっかー、創作動機みたいなものは自分でもよくわからないと。っていうか答えは「出したくない」んだろうね。

▲ 蛇足ですが、ワタシはKinKiさんをとにかく言葉でつかまえたいという欲望がとても大きい。それだけで生きてるような人間ですが。今日の「お言葉」では、そういう在り方を否定されたような気がして、逆に爽快だったりしました。まー、「感じる」ってこと自体は誰にも等しく与えられてることであって、そこから何を考えるか、何を言葉にするか、どのようなロジックを導くか、というのは自由だとワタシは思っているので。多分剛さんは言葉を信じすぎるからこそ警戒しているんでしょうね。とにかく、全体的に昨日よりも「明」というか「陽」な感じをうけるライブでした。客からのフィードバックも大きいよね。






2007年3月2日 金曜日

▲ 休演日明け+メンバー変更もあり、なんかちょっと落ち着かない感じもしましたね。お客さんも明らかにオーラスに向けて上げてきてて(なんかそれもちょっと何だなあと思うけども)落ち着かないというか、落ち着いてなんかいられないというか。剛さんも最初っから上げてきたように感じました。

▲ ギターは竹内さんに替わって名越さん。コーラスはりんこ姉さんに替わってCHAKA姉さん。お馴染みのメンバーが続々仙台に終結という感じで、嬉しいですねえ。

▲ 「Sparkling」(空弾きしたりしておどけてましたけど、今日のギターソロは迷いがなかったッスね!)から「Six Pack」まで剛さんはサングラスつけたまま。しかし曲中のシャウトというか「オゥ」とか「アゥ」とかいう声がいつもの2割増。随分グイグイ前にくるなあという感じがしました。その後の「16」も、いきなりオーラスを迎えたかのような絶唱で。ただ、「美しく在る為に」も全体的に前に出る感じの歌だったので、個人的にはもうちょっと引いた感じが好きだなあと思ったりした。背後の照明に向かって両手を広げてたなあ。

▲ そんなことを思ってたら、剛さんが「美しく…」終わりで結構長いこと大体以下のようなことを喋ってくれました。勿論照明オフった中で。


「美しく在る為に」という曲は、レコーディングの前日に母が倒れたりして、
CDではとても切ない感じの歌になってしまってる曲ですが。
人は、自分が不利な立場に立たされそうになったりすると、自分を美しく保とうとしてしまうもので、
僕がそれまで投げかけてきた優しさとかをぐちゃぐちゃにされてしまったこともありました。
でも、僕は人を愛していきたいし、
相手のことを大切に思う心で回る世の中になればいいなと思っています。
でも、自分の考えを皆に強制するつもりはありません。
僕の全てを理解することなんてできるわけないし。
ただ、ここで感じたことを、自分の心のどこかに飼っていてくれれば嬉しいなと思います。
ただ、この空間に溺れちゃダメだよ。


▲ 最後、もうちょっと前置きがあってこの言葉(溺れちゃダメ)を言ってたと思うんですけど、ここは流石のバランス感覚だなあと思いましたね。ロングラン公演とか常打ち小屋って、中毒患者が出るからね…学校にも会社にも行かないで通いつめちゃったりして。とくにエンドリさんのライブは客のコミットメントがえらく強いので、演者がそういう危惧を抱くのも不思議じゃない。

▲ それから、「アイラブユー!」と客席から声がかかって、「ミートゥー。かわいく言うとミーチュー」とか言ってた。「これが今日の僕の一番かわいい部分ですから…」とかなんとかエクスキューズをつけながら。でもうっかり「ミーチュー」をその後2回ぐらい連呼してしまい、客席が「きゃー」って感じになっちゃったのをうけ、「いけないいけない、そういうんじゃない。なんかおかしい空間になってしまうからね」とかって頑張って軌道修正していました。実は「16」前にもちょっとだけお喋りがあって、「皆寒くない?僕らはまだちょっと寒いから、皆の愛であっためて」みたいなことも言ってましたね。

▲ 「まだ皆騒ぎ足りないんでしょ?」ってことで「テカリとか押さえたほうがいいんじゃないの?テカってもいいのはジェームス・ブラウンだけだからね」と。昨年のクリスマスに他界されたわけですが、昨日(?)行ったレコード店でもJBのビデオが流れてたりして、死してなおこんな遠くはなれた国でもその姿を見れるなんて、さぞかしファンキーでキュートな魂だったんだろうな、と。だから、「じゃあ敢えてテカっても押さえずに、ファンキーに騒ごう」とかなんとか(だって最初はテカるなと言ってたハズなんで)テキトーなことを剛さんが言ったら、皆「はーい」と口々に答えるもので、「皆素直でいい子ですね」と思わず苦笑していました。笑顔が見れたのはなかなかレアなんで印象的。その後の「Blue Berry」の前だったかでは、「ゲロッパ!ゲロッパ!」とJBリスペクトぶりを発揮してました。

▲ 「CCK」では竹内さんに替わって名越さんがどんなパフォーマンスをしてくれるのか、嫌が応にも期待が高まります。あっ、ギターを置いた。まさか…あの名越さんが…決死のダンスソロ!「ありがとう…勇気」。そんな曲のタイトルを彷彿とさせるような光景でした。かつて楽屋で一人本を読んでいた人とは思えない(涙)。それに対して先生は、ポリンキーみたいなカワイイダンスで応戦。ここは互いの勇気に敬意を表して握手。ダンスバトルは引き分けということになりました。

▲ ひとしきり盛り上がったもんですから、さあ次はケリーさん、という感じで皆がステージ上の剛を探すと、剛さんはドラムセットのトコロに。まさか…。やっぱり、ドラムのしょうこさんをどかして、いきなりドラムを叩き始めます。しかしうまくバスドラが蹴れなくて、何回も何回も練習。あのー、練習は別の時間にやってください(笑)。この間しょうこさんはステージで先生となんかカワイイ踊りを踊っていた。エラい。しかし剛さんのドラムもだんだん調子付いてきて、途中からどんどん先生や十川さんや上ケンさん、みんながセッションに参加し、なんとか演奏はまとまった(みたい)。個人的にCHAKA姉さんはちょっと呆れてたようにも見えましたが。

▲ さて「CCK」はまだまだ終わらない。ここまでだいぶ長くなっちゃったんで、ダンスソロはないのかと思いきや踊ってくれました。このときは大きなボンボンのついたレインボーのニット帽を被ってましたね。ジャージはなし。さらにその後ギターを取り、名越さんと向かい合ってワンフレーズをずーっと弾き合い。この間、ホーンズの皆さんとかダンサーの皆さんは元から結構自由に歩き回ったり、お喋りしてたりしてたんですが、今回はさらに長かったため、隊列を組んでステージを歩きまわってましたね。わざと剛と名越さんの間を通ったりして。剛さんのシメ前の言葉は、「疲れた…今日はよくわかんないけど、楽しかった。皆のこと、あ・い・し・て・い・ま・す」って言ってました。あまりのヨン様っぷりにワタシの前のおねーさんが腰砕けてた。ご愁傷様です(笑)。

▲ 「空が泣くから」のイントロの入りはなかなか鳥肌ものですね。今日は盛り上がったあまり、最初の水音のあたりがちょっとザワザワしてたのがちょい残念。やっぱメリハリが大切ですからね。これまであんまり気にしてなかったですけど、薄青緑色の照明が、ほんとに水のシャワーが降り注いでいるようで美しかったです。「美しく…」では逆光だけど、「空が…」では逆光+正面からキッパリと剛さんに照明が当たっているのもなんか力強いなと思ったりした。以下、最後のお言葉。


僕はありのままの心を歌いたいと思っているのですが、
「偽善者」って感じることもあったりして、なかなか僕の魂は喜んでくれません。
だからこれからもそれを探して行きたいと思っています。
僕がそうやって歌うことによって、周りの人を傷つけることにかもしれないし、
自分自身を追い込むことになるのかもしれません。
でも、僕は、ここにこうして来てくださる皆さんがいる限り、
まっすぐに歌うことをやめないでいきたいと思います。
僕のいる世界は特殊な世界で…
テレビの中では笑ったりしているけれども、僕の心の中には、いつも悲しい色が広がっています。
それを素晴らしいものに変えてくださったのは、後ろにいるミュージシャンの方々です。
音楽があったから、僕の宇宙は壊れずにいるんだと思います。






2007年3月3日 土曜日

▲ 仙台通いも昨日で終わりとなりました。オーラスは行きませんでしたが、自分としては十分。オナカいっぱいです。つかケリーに完敗です。遂に膝を屈する時がきたというか、年貢の納め時というか…。とにかく素敵でした。

▲ 土曜日ということで、遠くから遠征してきたのであろう社会人のお客さんが多かったような。年齢層ぐっと上がった気がしました。ということは、平日は地元の学生さん(カップルも多かった)が多くを占めていたということかな。その客層中心では動員やっぱキツイよなあ。今回は客席数も2,000人までなかったと思うんですけど、平日は空席ちょいちょいありましたからね。直前受付とかもしてたみたいだし。

▲ それはさておき。なんといっても衝撃のスパンコール短パン(オレンジ色)。「ソメイヨシノ」の時は良く見えていなかったのですが、その後明るくなったとき、「えええええええっ?!」と思わず二度見しました。下に黒くてなんか紫の模様が入ってるスパッツをはいていましたね。さらに、最初はいつものベストを上に着てたんですが、それを途中で脱ぐと、シャツの上には紫のハラマキがあり、腰まわりを覆っています。…これがオシャレなのか。よくわかんないけど、もうワタシの目はそのハラマキから短パンにかけてのピッタリした腰のラインに釘付け。あー、これ5時間ぐらいただ眺めてられるよ(変態)。

▲ 「Sparkling」のギターソロでは、お客さんにお尻を向けてキュゥイーンと動かしたりして短パンをアピール。さらに正面を向いて、わざわざギターを外して短パンをアピール。股間を手で隠したり開いたりもしてましたね。アホの坂田か(笑)。この時のギターソロだったか、「a happy love word」後のだったかは忘れましたが、途中からテンポいい感じのフレーズに突入したので、お客さんが手拍子で合わせようとすると、ふと演奏を止めて外す、というのを結構繰り返ししてた。でもお客さんも笑ってて、空気はあくまで和やかでした。

▲ 昨日も思ったんですが、十川さんの演奏の即興性がさらに高くなって、これまでと随分変わった感じをうけました。もともと個人的にキーボーディストに対するリスペクトが強い自分ですが、今回の仙台では十川さんすげえな、って特に思いました。「16」とかでは演奏後も拍手が鳴りやまず、鳴り止まないどころか段々大きくなっていったりしていったもので、次の演奏になかなかいけなかったりしてましたね。そういう雰囲気の中で突入した「濡れ鼠」では、冒頭の西川先生のギターもオカズ入れまくりだった。わは。

▲ 「美しく在る為に」は、本当に演奏が素晴らしくって、思わず目を閉じて聞いていたいなあと思い、実際目を閉じてしばらく聞いていました。目の前にスパンコール短パンがありながら(笑)。自分でもどうしちゃったのかしらと思いましたけど。歌は昨日と同様に前に前にという感じだったのでちょっとうーんと思いましたけど、とにかくバックトラックの美しさにウットリでした。途中の低音ストリングスとかたまんない。

▲ 「美しく…」終わりで、客席からの掛け声にちょっと反応する剛さん。「あいしてる!」と言われ「僕も愛してるよ」と答えたはいいものの、「…はぁぁぁ……」と大きな溜息を一つ。さらに、「…ふぅぅぅ……」と二つ。流石に「大丈夫?」とお客さんが声を掛けると、「大丈夫。ちょっと歌詞に入りすぎて、悲しい気持ちになっただけ」とのことでした。なんて全てがあけすけなんだ(感動)。すぐに気を取り直して、「もうちょっと騒ぎたいと思うんですが…」と呼びかけると、客席は大歓声で応えます。「じゃあ、思いっきり騒いじゃって、5メートルぐらいジャンプしよう。不可能じゃない。自分の可能性は自分で決めるんだよ」とかバカバカしいことを真面目に言いながら、「闇喰い…」になだれ込みました。

▲ 「闇喰いWind」で特筆すべきは、腰クイが解禁!ってことでしょう。いやー、「アユ解禁!」ぐらいの勢いで皆さんに触れ回りたいぐらいでしたね。「腰クイ解禁!」。この曲でもこれまで腰はぐるんぐるん回してたし、この曲以外の時に「ズキュン」みたいなんもあったんですけど、やっぱり「闇喰い…」での解禁は格別です。間奏での先生とのカラミでは、西川先生はもうギターを頭上にかかげて「カモ〜ン」状態なわけですが、今日は剛さんは慎重にお尻を向けて近づいていってましたね(笑)。しばらくおしくらまんじゅうをした後、西川先生はこれでは足りないと、ギターを自分の股間から剛さんの股間に抜けさして弾いたりしてました。

▲ 「Blue Berry」「CCK」はアホほど盛り上がりました。良く覚えてないんですが、後半は剛さんはあのカラフルなジャージを着てたんですね。さらにレインボーのボンボンニット帽も。さらに短パンですから、まるでピンポンパンみたいでかわいかったー。「CCK」では、途中CHAKA姉さん先導によるコール&レスポンスが長くあるんですけども、このときにスティーブがおもちゃのマイクみたいなのを持って頑張ってたのもかわいかったー。しかしながら今日は名越さんの決死のダンスはみられず(いいんだよそれで…)。一方、先生は大活躍。またしても三点倒立をやってくれました。倒立する前にちゃんとパンツにシャツをインするのが律儀。さて剛さんは…今日もドラムセットのトコロに……やめとけやめとけ思いましたが、やっぱりしょうこさんをどかしてドラムを叩き始めました。しかし昨日のような練習はなしで、なぜかカトちゃんの「ちょっとだけよ〜」の音楽に。ホーンズもノリノリ。仕方なく先生が前に出てきて、ウッフ〜ンみたいな振りをやってました。「ちょっとだけよ〜」「アンタも好きねえ〜」というセリフはしょうこさん担当。しかしここは流石の先生も「仕方なく」って感じだったなあ。その前のダンシングの時点でも、孤軍奮闘という感じでいっぱいいっぱいだったので。「まだ?!」という感じだったんじゃないでしょうか。

▲ ここまでかなーり長くなってしまいましたが、勿論剛さんのダンスソロはあり。つーかほんの1分ぐらいのものですけどね。もうほとんど腰をぐるんぐるん回してただけのような…非常にエロいソロでしたー。さて、この後がさらに長い。昨日は名越さんとフレーズの弾き合いをしてましたけど、テンション上がっちゃった剛さんは、それだけにとどまらず、あろうことか後ろに回りこんで、名越さんの股間からギターネックをニョキー出してギターを弾きます。名越さんはどうしたらいいかわからず棒立ち。そんなウブな名越さんに萌えました(笑)。しかし剛さんはこれにとどまらず、西川先生、下神さんにも同様のことをやってました。名越さんとは違って百戦錬磨のお二人はもうノリノリですね。特に下神さんのノリようには、さすが米米CLUB!と妙な感心の仕方をしてしまいました。最後に剛さんは自分の股に通して、片足をスピーカーの上に乗せて弾いてました。

▲ 「CCK」大シメ前の剛さんのセリフは。「…あつい。でもこのスパンコール短パンが今日こんなに輝いたのは、みんなの愛のおかげです。また皆に会ったときに僕がこのスパンコール短パンを履いていた時には、今日よりもっともっと輝かせてください。こんなもんじゃないですからね。もっともっと輝きますから。最後に、僕の、本当の気持ちを言います。皆、あ…い…し…て……、あっ間違えた。いや、間違ってなかった。…あいしてしまったんだ!」、でジャーン!でした。今日は最後一言一言すっごく間を持たせて発してましたねー。ワタシはもう耐えられてなく「わーーーー!!」とか言い出したかった。結構コドモです。テヘ(気持ち悪)。この時、後ろで西川先生とかCHAKAとかが剛さんを見守ってる表情が、「若いっていいね…」って感じの優しい表情でなんだかぐっときました。ま、客席は実は若くないんですけど(笑)。

▲ アンコールでは、腰にジャージをくるっと巻いて登場。ハラマキはなかった。最後のお言葉は、僕は神様ではないし、僕が言うことが正しいわけではないけれども、これからも進化し続ける魂、宇宙でありたいと思っています、というような、おおむねポジティブなメッセージでシメてましたよ。よかったね。楽しかったね。明日ももっと楽しいといいね。そんな幸福な気持ちで帰路をぶっとばしたワタシでした。


注釈日記(2007年2月28日〜3月4日)改

以 上